生活保護の実態をおさえておこう!
先日、「生活保護申請マニュアル」というタイトルの本を
読みました。
↓ ↓ ↓
http://blog.livedoor.jp/tanishin/archives/cat_966340.html
タイトルの通りなのですが、どうやって生活保護を申請して
いかに生活保護を受けるか、ということを著者の湯浅さんが
非常に分かりやすく解説してくれています。
恥ずかしながら、この本を読むまでは、生活保護というのは、
それこそ給与停止になったり、リストラされたり、または病気に
なったりすれば簡単に受けられるものだとばかり思ってました。
ですので、もし入居者で、生活に困って家賃を支払えない人が
でてきても、
「生活保護を申請してくださいね。そうすれば、お金がもらえて
それを家賃に充当してもらえればいいので。」
と言えばいいのかなと安易に考えてました。
でも、実態って全然違うんですね。
もし、本当に困っていて、生活保護を受けられる要件を満たして
いるのに、福祉事務所が生活保護を受けさせないような対応をし
ているとしか思えない状況がこの本では赤裸々に解説されていま
す。
普通に考えると、生活保護を書類か何かで申請して、それから
生活保護の要件にあっているかどうかを審査される、って考え
ますよね。
でも、その申請そのものがなかなかできないようになっていると
したら・・・。
それってものすごく恐ろしいことではないでしょうか。
著者の湯浅さんは、生活保護を申請すること自体を「戦い」として、
また、その戦いの場所である福祉事務所を「戦場」だと言いきって
います。
日本のセーフティーネットってなんなのか、と考えさせられる本です。
私は、福祉事務所というのはてっきり困っている人の味方だと思っ
ていました。
扱っているテーマは重いのですが、ものすごく軽いテイストで書か
れていて、ある意味、楽しく一気に読み進められます。
(もちろん、内容自体はとっても重いのですよ。。。)
入居者さんに生活保護をアドバイスするにしても、その前提知識
として必ず知っておいた方がよい内容です。
インターネットで生活保護について検索すればいろいろな情報
がでてきます。
確かにこれまでも生活保護を断られた方が餓死したり、孤独死
したりした事件がありましたが、生活保護に関心を持っていな
かった自分はまったくそのニュースをやり過ごしていました。
実際、私たちが管理している物件にも生活保護を受けている方が
おられるのですが、この本を読んで、また違った接し方ができる
のではないかと思っています。
自分のアパートに、明日にでも生活保護が必要な入居者さんが
でてくるとも限りません。
大家さん、管理会社さんはぜひ読んでおいていただきたい一冊
です。
★軽々しく「生活保護を受ければいいんですよ。」なんて言って
ません?生活保護の実態を知っておこう!
今回は生活保護に関するオススメの本をご紹介しました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。