ペット無断飼育を斡旋するってどういうこと?
ひさびさに腹の立つ事件が当社管理物件で発生しました。
ペット飼育不可のお部屋で、入居者さんがペットを無断
で飼われていたことが発覚したのです。
確かにこれは賃貸借契約違反ですが、今回腹が立ったの
はこの入居者さんに対してではありません。
入居をあっせんした仲介会社の担当者についてです。
ペットとは全く別件で入居者さんとお話しているとき
に、何気ない会話からペットを飼われていることが
発覚しました。
この入居者さんいわく、
「本当にすいませんでした。でも、入居契約時に、私、
仲介会社さんから、
『契約上はペットが飼えないお部屋です。でも、だまって
いればバレませんから、隠して飼ってください。管理会社
には私の方からうまく話を通しておきましたので。』
とのことだったのです。
内心、
「おいおい、今どきそんなことする仲介会社さんっていな
いでしょ。この入居者さんウソついてるんだろうな。」
と話半分に聞いていたのですが、直接事務所にこられて、
書面を見せられてびっくり。(―□―;
空いた口がふさがらないとはまさにこのことです。
なんと、この仲介会社営業マン、入居者さんに手紙を
出していたんですね。
手紙の内容は、
・現状の居室はペット飼育不可の部屋であること
・そのため、自己責任で隠して飼ってもらう必要があること
・とにかく目下のところはペットを隠しきってほしいこと
・事が落ち着いてきたらこれまで通り散歩などしていただい
てもいいが、それまでは同じフロアや近隣住居の目には気を
つけてほしいこと。
というものでした。
さらに、この仲介営業マン、こんなことまで言っていた
ようです。
「実はこちらの管理会社さんにペットをこっそり飼うってこと
了解もらってるんですけど、話をしていた担当者が辞めてし
まってるようなんですね。。。」
胸はって言いますが、この数年、当社管理部門で退職した
スタッフは一人もいませんっ、って。
もちろん、無断でペットを飼うなんてことを管理会社の立場で
進めるなんてこと、ありえない話です。
結局、この入居者さんはペット飼育可のお部屋に移って
いただくことになりました。
それで、入居者さんがこの仲介営業マンを再度問い詰めて
みたところ、
「やりましたー、谷本さん。相手が自分の非を認めて新しい
お部屋への引っ越しにかかる費用をもってくれることになり
ました。
また、直接謝罪にきてくれるそうです。ありがとうございます!」
とのこと。
私は私でこの仲介会社の本部(大手ネットワークだったので、
本部にかけあいました。)に連絡していたのですが、こちら
からも当該店舗に連絡がいったようでした。
でも、この営業マン、なんと、その仲介店の店長に昇格して
いたというのですから驚きです。
まだまだ追求してみないと分からないですが、店長になって
そんなことをしているとすれば、この店舗に仲介してもらった
他の物件でも同じようなことが起こっている可能性すらあります。
おそろしい話です。
このようなことが発覚したのも、入居者さんとの
コミュニケーションがあったからこそ。(^^
たかがコミュニケーション、されどコミュニケーション。
しかしびっくりしたな・・・。
★入居者とのコミュニケーションをうまくとろう。さらに、
仲介会社ともうまく意思疎通できていれば最高ですね。
今回は入居者のペット無断飼育の事例についてお話しいたし
まいました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。