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賃貸管理の現場から

あなたは相談しやすい大家さん?

先日携帯電話に入居者さんから着信があり、何事
かと思ってでてみると、勤務先が倒産してしまった、
とのこと。

「大家さん〜、勤務先が突然倒産してしまいました。
4月からの仕事先は斡旋してくれるらしいんですが、
この2ヶ月ほど、収入の目途が立たなくて・・・。

ご相談なんですが、毎月のお家賃を1〜2万円、この
2ヶ月間だけ少なくしてくれませんか。


もちろん、仕事が落ち着いてから絶対に上乗せして
お支払いしますので。」

とおっしゃるので、その場で、

「もちろんOKですよ。大変でしたね。むしろ応援して
ますので一緒にがんばっていきましょー。」

とお応えしました。


このご時世、やっぱり勤め先が倒産する、っていうケース
もそんなに珍しいことではなくなってきてますよね。

昨年も、別の物件の入居者さんが、倒産ではないですが、
勤務先が給料を支払ってくれなくなって、やむなく転職
される、というのがありました。

そのときも賃料を一時的に下げてあげて対応したのを
覚えています。


もちろん、大家として、リスクはあるのは覚悟の上です。


勤務先が本当に見つかるのか不明ですし、また、これまで
優良入居者だった方がこれから不良入居者になっていく
可能性もありますものね。

でも、退去してもらって、空室期間が続いたりすることを
考えると、そのまま入居してもらっていた方がいい場合も
多いです。


ただ、今回のケースでもうれしかったのは、まず一番に
大家である自分に相談してくれたこと。


いろいろな入居者さんがいますが、滞納などされている
方でたちが悪いのは、ま〜たく連絡が取れなくなる方なん
ですね。

携帯はもちろん、自宅の電話も、つながらない。おまけに
転職などしてて勤務先も分からず、また、保証人の親御
さんとも不通、なんてことになるともうどうしようもあり
ません。


この入居者さんは、インターネット上の無料掲示板で、
お部屋探しされてた方で、私が直接連絡をとり、ご入居
いただいた方でした。

それで、いろいろなコミュニケーションがたまたまよく
とれていたので、相談しやすい関係を作っていたことも
大きかったですね。


でも、当社でもそうしていますが、できるだけ入居者
さんとコミュニケーションがとりやすい関係づくりを
しておく、というのは何か有事があったときに役立ち
ます。


・定期的にお手紙などを贈ること。

・誕生日のプレゼントをすること。

・再契約や更新のタイミングで入居者サービスすること。

・更新手続きなどで顔をあわせて不満点や改善点を
聞いてあげること。


などなど、できることって意外にたくさんありますよね。

なにも、毎日物件に行って、一人ひとりの入居者さんと
顔を合わせてコミュニケーションをとりなさい、という
ことではないです。

それはさすがに時間もかかりますし、骨の折れることで
すからね。


もちろん、定期的に物件に自ら行って、掃除しながら
入居者さんに挨拶する、というのも最強のコミュニ
ケーション方法だと思います。

しかし、勤務先の倒産なんて、本当にお気の毒。何とか
力になってあげたいな・・・。

★「何かあったらお気軽にご相談くださいね!」と日ごろから
伝えておこう。実はこれが一番の空室対策かも!?

今回は日頃から入居者さんとのコミュニケーションをとっておく
ことについてお話させていただきました。

何かの参考にしていただければ幸いです。


それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。

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