補助金もらえそうです!
1ヶ月ほど前、ある大家さんから、
「谷本さん、ストック活用型住宅セーフティネットって
いうリフォームの補助金の話知ってます?」
という連絡がありました。
昨年末の住宅新聞の記事でこの補助金のことを知ってたの
ですが、
「どうせ手続きが複雑だったり、割に合わないリフォーム
が要件になってたりして、面白みはないんだろうな。」
ぐらいにしか思っていませんでした。
ところが、要件を調べてみると、興味深いことが書かれて
います。
補助金がおりる要件には、
・バリアフリー改修工事
・耐震改修工事
・省エネルギー改修工事
のどれかを行うこと、というものです。
さらに、収入の低い方や高齢者等を積極的に受け入れることが
要件としてあげられています。
また、面積要件が25平米以上の部屋、というのがありました。
目を引いたのが、バリアフリー改修工事のところで、なんでも
手すりを3か所設置すればいい、というようなことが書かれて
います。
さらに読み進めていくと、バリアフリー改修工事以外の工事費
についても補助がおりる、というような内容が書かれています。
肝心の補助金額は、空室1戸あたり最大100万円。
もしくは、工事費の1/3と比べてどちらか少ない金額、ということ
でした。
「んんっ。これはもしかしてもしかするのでは・・・。」
と考えて、ちょうど空室になった物件を使って、さっそく申請
書類を作成です。
書類提出してから3日後に、ストック活用型住宅セーフティネット
整備推進事業実施支援室というところから連絡がきました。
「谷本さん、提出いただいた書類ですが、不備が3か所あります。
FAXで指摘事項を送ったので確認してもらえますか?」
内容を見てみると、物件の外観写真が全体が写っていないので
撮影しなおしなさい、といったことが書かれています。
その他は、申請名義の修正(今回は前回お話した屋号をさっそく
使ってみたのですが、一部屋号が抜けてしまっていました。)など
の細かい指摘。
さっそく書類を修正して送って待つこと3日。
同支援室から封書が届いて中身を確認するとびっくり。
でかでかと、
「交付決定通知書」
と書いてあるではありませんか。
その話を聞いて、隣でコーヒーを飲んでた奥さんが
思わず吹き出しました。
「え〜、あんな申請書でそんな金額が交付されるって本当
なの?」
まあ、確かに私も驚きましたよ、はい。
もっとも、実際に交付されるかどうかは、工事を行って、
その写真報告などが終わってから、ということになるので
すが、おそらく、申請書通りに工事をしていけば補助金
がおりてくる感じです。
私が常々考えていることですが、大家さんは、このような
補助金申請はもちろんのこと、節税や資産運用は、
「入居者のために積極的に行う義務がある」
と思っています。
入居者に快適な生活をおくってもらえるようなリフォームを
行い、そうすると、空室に内見案内する仲介会社にもプラス
になり、その結果、満室になったり、長期入居が見込めたり
して大家さんにもメリットがある、というような良い循環
を起こすためには、まずは、大家さんに資金余力がある必要
があります。
もし大家さんが、お金に困っていて、必要なリフォームに
かけるお金もないとしたら、それは、入居者さんにも仲介
会社さんにも迷惑をかけることになってしまいます。
そのような意味で、このような補助金など、タダでもらえる
可能性のあるものなどについては積極的にトライしていただ
きたいと思っています。
家主である以上、もうこれは、申請する方が得、というより
も、入居者のために申請する義務がある、といってもいいの
ではないでしょうか。
ただ、申請書類をそろえるのもなかなか骨が折れます。そこで、
不動産会社さんに全ての準備を依頼するのではなく、まずは
自分自身で必要なものを調べた上で、必要なものを不動産会社
やリフォーム会社さんに依頼するようにするとよいのだと
思います。
間違っても、不動産会社やリフォーム会社さんに、
「何でこんなお得情報教えてくれないんだよ!」
なんてことは言わないように。。。
そんな不人気大家さんになりそうなことはせずに、
「3月末までに利用できる補助金があるのって知ってる?利用
したいのだけど、これとこの書類を作ってもらっていいかな?」
というようなスタンスで臨むのがよいと思います。
3月は本当に忙しい。実は忙しさにかまけて確定申告書類が
まだ未完成。。。(><)
絶対に明日で終わらせよう・・・。
★補助金や節税に関する情報を日ごろから収集しておくのは
大家さんの義務です!
今回はリフォームに関する補助金についてお話させていただ
きました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。