間接的な被災者も助けたい・・・
「すいません、どうしても家賃が払えなくなり
ました・・・。」
先日入居者さんから悲痛な電話連絡が私の携帯
まで入ってきました。
このコラムの中でも何度も登場している例の
カフェ難民さんからの連絡です。
(カフェ難民さんについてはバックナンバーを
ご覧くださいね。)
話を聞いてみると、
・勤め先が地震の影響で全然仕事が入ってこなくなり、
実質休業状態。
・仕事がないため、社員には仕事が与えられず、自宅
待機などが多くなった。
・給料は働いた分しか支給されず、収入が激減。
・家賃はおろか、生活費さえままならない。
ということでした。
思うに、今回の震災の影響で上記のような入居者さんは
かなりの数いらっしゃるのではないかと思います。
もちろん、東北地方のように住む家がなくなったり、
食糧がなくなったりということはないですが、関東圏
では経済的影響を受けている方はかなり多いですよね。
どうアドバイスをしたらいいのかと思っていた矢先、
今度は長年ゲストハウスの方に入居いただいている
Aさんからも連絡が入ってきます。
「すんません、家賃が払えず、実家に帰らないといけない
かもしれません・・・。」
この方も派遣で新浦安近辺のホテルで仕事をされています。
ところが、某有名テーマパークが休業になってからは
ホテル自体の宿泊客が激減し、閑古鳥が鳴いていると
いう状況です。
当然派遣社員さんには仕事が入ってこなくなり、実質失業
中というわけです。
このお二人は、今回の震災による被災者ではないですが、
間接的な被災者といえると思います。
世間では、このような方がたはニュースにもならないかも
しれませんが、当のご本人たちにとっては今が正念場に
なっています。
そこで、ダメかもしれませんが、この入居者さん二人と
一緒に市役所に対して、住宅手当の緊急特別措置事業
について相談に行こう、という話をしています。
これは、被災者と大家さんをつなぐ「住まいりんぐ」の
よろず相談員としてもお話していることなのですが、
各市町村が設けている支援金です。
いくつかの要件がありますが、その中に、
1.「住宅を喪失していることまたは喪失しようとしていること」
2.「現在離職していること」
という要件があります。
このうち、1についてはまさに家賃が払えなくなっている
のですから要件を満たせます。
問題は2の条件です。
市川市に確認してみると、
「休職などではダメで実際に離職している必要があります。」
とのこと。
でも、今回の震災が原因で、被災地を含めて、
「実質失業しているのと同じ状態」
に陥っている方がかなりいらっしゃいます。
そこで、本当にこのような方たちが上記手当の要件を満たせ
ないのか、一度市役所の方に噛みついてみようと思ったわけ
です。
何とかしてこのようなクローズアップされない間接的被災者
さんも助けたいと心から思います。
★間接的被災者さん達にも支援の手を!
今回も引き続き震災の影響等についてお話させていただきました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。