家賃支払いの優先順位を高めてもらおう!
私の物件の入居者さん、収入源などの理由で滞納
される方が多くなってきています。
このところ話の引き合いに出しているカフェ難民さん
ですが、住宅手当の入金までまだ時間がかかるらしく、
やはり滞納になっています。
もちろん、少ないアルバイト収入の中でも一部入金
してもらうようにはしてるのですが、なかなかスムーズ
にはいかないものです。
私:「今すぐに家賃全額を入金してもらおうとは思って
いませんので安心してください。
ただ、まったく支払いしないというのはよくないので、
目標として今月は2万円だけ入金できるよう頑張って
みましょう。」
というような話を毎回しているのですが、大抵目標金額
を下回ってしまいます。
・アルバイトのシフトが思うように調整できなくて・・・
・風邪で一日休んでしまって・・・
といった調子です。
さて、いろいろな事情で滞納は発生するのですが、もし
コミュニケーションがとれる入居者であれば、少々プライベート
なことにまでは踏み込んでしまいますが、お給料日など
まで把握しておく、というのも有効な方法だと思っています。
もし、入居者さんのお給料日が毎月25日であれば、例えば
前日などに、
「明日はお給料日だと思いますが、まずは家賃支払いを先に
済ませてから、使うようにしてくださいね。」
と念を押しておくのがベストです。
さらに、お給料日当日には、
「今日はお給料日だと思いますが、お家賃のお支払いは済んで
いますか?」
といったように重ねて連絡しておくのがいいと思います。
注意点は、決して、相手を追い詰めてぎゅうぎゅう苦しめて
しまうような言い方をしないことです。
やっていることは同じでも、話し方や文章の作り方などで
相手に伝わる印象はがらっと変わってしまうものです。
もちろん、どんな言い方をしようが、滞納督促には変わりは
ありません。
でも、北風と太陽ではないですが、入居者さんを追いこみ過ぎ
るような伝え方をしてしまうと、逆に滞納督促が難しくなって
しまったりもするのが実際のところです。
まれに仕事でも、相手の感情を無視してやりとりしてしまって
自分の仕事の達成を一番に考えるあまり、相手を気持ちの面で
追いこんで潰してしまう人っていますよね。
結果、自分の仕事も遅くなったり、最悪の場合未完になってし
まうこともある・・・。
入居者さん対応もそれと同じだと思います。
自分では当たり前と思っていることでも、入居者さん
にとっては当たり前ではないことも往々にしてあります。
家賃支払いなどはその最たる例ですよね。
大家さん側としては家賃は契約書に記載のとおり、月末まで
には支払うもの、というのが当たり前の認識。
でも、入居者さんにしてみれば、「ちょっとぐらい家賃支払い
が遅れてもいいよね・・・。」という感覚の方が多いのが実際
のところです。
だったら、ちょっとずつでもその入居者さんにとっての常識を
変えていってあげるしかないと思います。
家賃支払いの優先順位をあげてもらい、家賃支払いを他の支払い
の前にしてもらうように繰り返し伝えてあげることが大切な
ことになります。
しかし、大家業、まさに親心をもって入居者さんに接していく
のが大事な商売だと痛感する毎日です。(^^
★家賃支払いの優先順位をあげてもらうためにも、プライベート
なことも多少踏み込んで把握しておくのは大切です!
今回は入居者さんの家賃支払いについてお話させていただき
ました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。