アパート・マンションの満室経営をサポート!
入居募集・管理のご相談はお気軽に…
株式会社アーバン不動産情報センター
TEL. 047-390-2180
営業時間 9:30-18:00 (水曜定休日)
メールでのお問い合せ

賃貸管理の現場から

外国人入居、虚偽申告・・・

「谷本さん、この方おそらく、ウソをつかれてます。」


先日外国人の内見希望者をご案内したところ、入居申込を
いただいたのですが、保証会社の審査結果が否承認ででて
しまいました。

外国人の入居審査では、連帯保証人にできる方がいないことが
多いので、やはり保証会社を利用することが多くなります。


ところが、その保証会社の審査で、保証できません、という
通知がきてしまったのです。


通常、保証会社は、その審査基準を公表しませんし、もちろん、
どのような理由で否承認となったのかというようなことは
教えてくれません。


でも、やっぱり気になるので何か情報が得られないかと聞いて
みたところ、


「詳しいことはお伝えできませんが、本人どうこうというより、
勤務先として書いておられた会社がよくないのです。」

とのこと。


詳細まではさすがに教えてくれませんでしたが、どうやら、外国人
専門の、

「在職確認対応会社」

のようなもののようでした。


さっそく当の本人に確認の電話をして、


「保証会社の審査をしてみたのですが、残念ながら審査落ちして
しまいました。

気を悪くしないでほしいのですが、お勤め先ってどんな業種の会社
でしたっけ?

また、事務とお話されてましたけど、具体的にはどんな仕事をされて
るんでしょうか?」


と少し突っ込んで聞いてみたところ、

「すいません、私、実は違うところで働いてます・・・。」

と本当のことを話してくれました。


よくよく聞いてみると、


・中華料理店でアルバイトとして働いている。(しかも店長)

・給料も毎月固定でもらっていて、しっかりと証明もできる。

・今までそのようなウソをつかないと、入居できなかった・・・。


ということのようでした。


「本当にごめんなさい。」


と素直に話してくれたので、私も、


「ウソをついてしまったのはよくありません。私たちはもちろん、
保証会社も信用を大切にしますから。

私たちは外国人だからとか、どんな仕事についているから、といった
理由だけでご入居を断ることはありません。

だから、本当のことを教えてほしいんです。

私たちは、収入とか職業とかそういうことではなく、むしろ、あなた
がどういう人かということを重視したいぐらいですから。」


とありのままを伝えました。


その後、念のため保証会社に対して、

「実は勤務先を虚偽申告してたみたいなんですが、本当の勤務先
を正しく申請すれば、再審査していただくことはできないでしょうか?」

と質問してみたところ、予想通りNGとの回答。


まあ、そりゃそうでしょうね、ウソをつくような方は信用できない、
と判断されてしまっても何にも言えません。


結局は、日本人で連帯保証人になってくれる人がいるということで、
その方を審査して受け入れるかどうかを決めよう、ということにな
りました。


それにしても、今回のケースで腹が立ったのは、外国人入居が厳しいこと
を利用して、それを逆手にとって在職確認の対応などを請け負う会社が
存在すること。


そんな会社があるから、そして、外国人が外国人だからという理由だけ
で部屋探しが困難というような事情があるから困っている外国人の方も
多いのではないかと思います。


不動産業界という切り口になってしまいますが、日本の抱える問題の
一つのような気がしました。


日本人も外国人もみな同じ。

滞納する人はするし、滞納しない人はしない。
問題を起こす人もいるし、そうでない人もいる。


少なからず同じ目線で外国人入居を考えてみたいなと再確認した一日
でした。


★入居審査で虚偽申告を見抜けるか?最低限確認すべきことを地道に
確認するしか方法はない!


今回は入居審査と保証会社についてお話させていただきました。


何かの参考にしていただければ幸いです。


それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。

定期借家契約についてのご相談、空室相談、管理相談は今すぐこちら
お問い合せ