一般募集と専任募集〜仲介業者回りをはじめてみたものの・・・〜
あなたが空室を抱えた大家さんだっとします。
「空室がでてしまったので、仲介会社へ入居者の
斡旋依頼をしなければ・・・。」
「物件の最寄の駅とその両隣の駅付近の仲介会社
全てに入居募集をお願いしてみよう!」
「できるだけ多くの仲介会社に告知して回れば
それだけ早く空室がうまるに違いない!」
と考え、仲介業者を訪問しました。
でもあなたは、窓口にでてきた仲介業者営業マンの
ひと言でフリーズしてしまいます。
「うちに専任まかせてもらえませんか?」
これは、仲介不動産会社へ入居募集依頼しに行くと、
営業マンがよく口にする、いわば決まり文句です。
続けて、
「専任やらせていただけたら、特別な広告も出せて、
早くお部屋が決まりますよ!!」
と、たたみかけてきます。
これも定番のフレーズです。
しかし、あなたは、
「え、“専任”って何?」
「話を聞いてると、早く満室にできる方法だと思えるけど・・・」
「他の大家さんも、専任っていうのを選んでるっていうし・・・」
と、わけも分からないまま、ただひたすら、
書類にサインすることを勧められてしまうわけです。
では、そもそも「専任」って何なのでしょうか。
営業マンの言うように、果たして本当に特別な広告
をしてくれる募集方法なのでしょうか。
また、「専任」以外に入居募集の依頼の仕方があるのでしょうか。
どうやら、仲介業者回りする前に、まずは入居募集依頼の
方法について、勉強しておいたほうががよさそうです。
そうしないと、入居募集依頼の際、あなたにとってメリットがないばかりか、
逆にデメリットがでてきてしまう可能性すらあるのです。
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〜専任募集と一般募集〜
ここで言う「専任」というのは、
『専任媒介契約に基く入居募集委託契約』のことです。
これは、入居募集の窓口をある特定の1業者に限定する、
するという形態です。
この特定の業者を通じて入居契約が進められるため、
手数料が、必ず当該業者に入ることになります。
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そのため、入居募集依頼のために訪問すると、
仲介会社は、決まって「専任」をとりたがるのです。
一方、上記「専任募集」の他に、「一般募集」と呼ばれる形態があります。
これは、特に窓口を決めることなく、複数の仲介会社へ
同時に入居募集依頼をするという形態です。
この形態にすると、
一番早く入居希望者を見つけてきた仲介業者に手数料が入る
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ことになります。
「それじゃ、空室を早くうめるには、どっちの方法がいいの?」
確かに、あなたのもっとも知りたいところは、
一刻も早く空室をうめるための方法ですよね。
でも、専任募集と一般募集にはそれぞれメリット・デメリットがあり、
これを知らずして「どちらがよい」とは言えないのです。
そこで次回は、専任募集と一般募集について、
もう少し詳しくお話しします。