一般募集・専任募集のメリット・デメリットとは?
前回は入居募集の依頼方法について、『一般募集と専任募集』
という2つの方法があることをお話いたしました。
今回はそれぞれの募集方法のメリット・デメリットについて
みていきたいと思います。
■一般募集のメリット・デメリット
おさらいですが、一般募集とは、特に窓口をきめることなく、
複数の仲介会社に同時に入居募集依頼をするという形態です。
この形態にすると、一番早く入居者希望者を見つけてきた
仲介業者に手数料が入ることになります。
【メリット】
1.インターネット上にあなたの物件情報が数多く掲載
されることになる!
↑
依頼した仲介業者の数だけ募集の間口が広がるため。
2.広告料を支払わなくても募集してくれる可能性がある!
↑
仲介会社は少なくとも、入居者から仲介手数料を取得できる
ため。
3.集客力のある業者に直接入居募集依頼できる!
↑
営業力のある業者、言葉を変えれば、ガツガツしている業者
は広告料と仲介手数料あわせて2か月分の手数料がとれる物件
を優先して案内するので、一般募集が効果的。
4.なんといっても、積極的に募集活動してくれる!
↑
上記3と重なりますが、現場の営業マンも、店長より手数料が
2か月分とれる物件を優先して紹介するよう指令を受けています。
【デメリット】
1.本気で募集してくれないこともある。
↑
他業者が決めてしまった場合、一切手数料が入ってこないので、
熱心に募集してくれない可能性があります。
2.問い合わせ対応に忙しくなる。
↑
空室照会についてあなたが全て対応しなければならなくなり、
労力がかかる。
3.契約書の書式がマチマチで、契約内容を統一しずらい。
↑
あらかじめ統一された契約書類を作成しておく必要があります。
4.入居審査方法が統一できない。
↑
あなた自身が入居審査をしなければならない場面も多くなります。
5.物件のカギをあなた自身が管理する必要がある。
↑
現地にカギを備え付けるなどの工夫が必要になります。
■専任募集のメリット・デメリット
一方、専任募集というのは、入居募集の窓口をある特定の
1業者に限定する募集依頼方法です。
この特定の業者を通じて入居契約が進められるため、
必ず手数料が当該業者に入ることになります。
【メリット】
1.依頼した業者が、募集活動の窓口となり、責任を持って
募集活動をしてくれる!
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あなたに連絡してくるのは窓口の業者のみとなり、
時間と労力を節約できます。
2.カギの管理が一元化できる!
↑
窓口の業者がカギを管理してくれあなた自身が対応
する必要がなくなります。
3.業者が他の集客力のある客付業者に営業してくれる!
↑
仲介業者営業には時間がかかりますが、これを窓口の業者
が代行して行ってくれることになります。
4.契約書や審査方法を統一することができる。
↑
契約書・審査方法は窓口業者指定のものになり、統一する
ことができます。
【デメリット】
1.業者が物件情報を抱え込んでしまう恐れがある。
↑
このようになると逆に空室がなかなか埋まらなくなります。
2.信頼できる業者に依頼しないと、反対に被害を被ってしまう。
↑
審査方法や契約書式あらかじめしっかり見ておかないと、入居
が決まってからあなたがクレームを受けることにつながります。
「一般募集と専任募集、それぞれメリット・デメリットがあるのですね。
でも、結局どちらの募集方法で依頼すればいいの?」
結論からお話すると、
一概にどちらの募集方法が良いということは言えないのです。
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「えーっ!今さら出し惜しみですか!?」
いえいえ、一般募集と専任募集にはそれぞれ良い悪いがあるのであって、
“あなた”のアパート経営に対する取り組みの仕方によってどちら
が向いているのかが決まってくるのです。
次回は『専任募集と一般募集』の
あなたにとってどちらが最適なのかについてお話していきます。