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賃貸管理の現場から

一般募集と専任募集、結局どっちがいいの?

前回は、管理形態と入居募集方法との関係についてお話いたしました。

管理形態によっては、入居募集依頼方法が限定されてしまう可能性がある、ということでしたね。

今回は、これを踏まえ、いよいよ専任募集と一般募集、のどちらがあなたにとってぴったりなのかについてお話していきたいと思います。



■バリバリ自主管理される方には一般募集!

もしご自分でバリバリ自主管理のできるタイプなら、一般募集で多くの仲介業者に募集依頼するのがベストです。

管理委託をしていないので専任募集の縛りはなく、自分の努力でより早く入居者が見つかるように募集の間口を広げていくことができます。

がんばればがんばるほどに成果がでやすいのが一般募集です。

ただし、一般募集の場合、他業者で成約になってしまうと、その業者での募集活動が全く報われなくなってしまいます。

そうなってしまうと募集活動の優先順位がえてして低くなりがちです。

そこで、募集の優先順位を上げてもらうためにも、

「成約したら広告料はもちろんお支払いしますので。。。」

の一言は必ず付け加えるようにしましょう。

このようにすれば、その業者はがんばれば2か月分の手数料(入居者からの仲介手数料とオーナーからの広告料)がとれますし、自社が情報を公開し、他社で申込となった場合にも1ヶ月分の手数料が得られるので、情報公開のモチベーションアップにもつながります。


■管理委託してるのですが・・・

もし、管理委託されている場合には、前回もお話した通り、専任募集を依頼していると思います。

でも、専任募集依頼しているからといって、その1社にしか入居募集依頼できない、ということではありません。

「○○不動産が窓口になっています。ぜひこの募集図面を使って入居募集お願いします。空室状況は○○不動産に電話すればすぐに確認できますので。」

と言って仲介会社訪問していけばよいのです。


ただし、管理を委託している不動産会社にその旨きっちり伝えておくことが大切です。

管理会社としては、他社から入居申込が入ったとしても、あなたから広告料が支払われるので、客付け営業を行うことを拒否することはできないはずです。

万が一、オーナーが客付営業するのを毛嫌いするような不動産会社がいたとしたら、そのようなところに管理委託されるのはやめた方がよいと思います。。。


営業に力を入れている会社なら、

「他社に決められてしまうと売上が1ヶ月分減ってしまう。がんばって自社で入居を決め、2か月分の手数料を稼げるようにしよう。」

と物件の紹介に血眼になるかもしれませんね!


■管理は任せたい、でも、一般募集したい・・・

でも、ここで、ある疑問が浮かびます。


「アパートの管理するのは任せたいけど、でも、やっぱり早く入居者を決めたいのでどの不動産会社にも手数料がより多く入るようなやり方はできないか?」

「管理会社に専任を任せてしまうのでなく、管理を任せつつも一般募集できないの?」


前回のコラムでは、管理を委託した場合、「通常は」専任募集を同時に依頼していることになる、とお伝えしていました。


「ん?『通常は』ってことは、例外もあるってこと?」

と考えたあなたはかなり鋭いですね。


実はやりようによっては、管理委託しておきながら、一般募集することも不可能ではないのです。


「本当にそんなことできるの?もしできるとしたらぜひやってみたいのだけど。」


そこで次回は管理委託しながらも、一般募集する方法についてお話していきたいと思います。

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