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賃貸管理の現場から

退去連絡時の悪あがきが功奏す!?

前回のコラムでは退去連絡がきたときの対応法についてお話しました。

退去すると告げられても慌てずに落ち着いて、まずは、引越しの理由を聞いてみよう、ということでしたね。


その上ですかさず家賃減額や更新料無料化の提案などを行うことで解約を防げる可能性もあるのです。


「そんなうまくいくわけないでしょ。だって、退去連絡がくる前に引越し先の物件を決めてるわけでしょ?」

と言われるかもしれませんが、それでも、可能性はゼロではないと思うのですね。


といいつつも、やっぱり解約を防げる可能性は低いと思います。(T T)


ところが、つい先日、前回ご紹介した退去予定者からまた電話がかかってきたのです。


「あの、引越しをやめてこのままお部屋の契約を継続したら、お家賃って実際問題いくらになります?場合によっては考えてもいいかなと思ってます。

もっと突っ込んで言うと、○○円にまでなれば、このまま継続させていただこうと思っています。」


といううれしい内容でした。


退去が確定していたものが、入居継続の可能性もでてきたわけですから、やっぱりうれしいですよね。


さっそくオーナー様にご報告し、いくつかの案を考えて提案することになりました。


・家賃を○○円にまで下げると、キツイので、更新料を○○円だけは請求する

・でも、最悪、更新料ゼロでも、○○円におさまってくれれば、空室になって入居募集を行うより、このまま入居していたいた方が得。


といったことを考え、譲歩できる最大限の条件を再提案することにしたのです。

再度入居者さんに条件を提示したところ、


「一日考えさせてください。」


とのことでした。


「おお、交渉の土台に乗ったのでは?」

と自分では心の中でガッツポーズを決めていました。(^^)/


ところが、翌日、悲しいお知らせが。。。


「やっぱり○○円だと厳しいので、引越しすることにしました。退去手続き進めてください。」

とのこと。


やっぱり退去時の交渉も簡単にはいかないものですね。(涙)

でも、今回の最後の悪あがきは自分ではしてみてよかったと思います。

結果として、退去になってしまったけれど、入居者さんもしくは状況によっては、入居継続となった可能性もありますものね。


何もしなければ、退去は変りません。これからもできるだけのことはしてみたいと思っています。(^^

★悪あがきと言われようと、やれるだけのことはやってみよう。決してマイナスになることはない!

今回も前回のコラムに続き、退去連絡時の対応例についてお話しいたしました。
何かの参考にしていただけましたら幸いです。

それでは次回「賃貸管理の現場から」をお楽しみに!


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