業者さんにも逆にお歳暮!?
今年もあとわずかとなってまいりました。
残念ながら当社では、空室をいくつか抱えたまま来年を迎えることになりそうです。
12月というと、どうしても引越しされる方は少なくなります。
逆にこの時期に急に部屋を決められる方は、他のアパートを滞納等で追い出された、といった理由で部屋探ししている可能性もありますので疑ってかかった方がいいとも言われてい
ます。
そうはいうものの、空室は一刻も早く決まってほしいものですよね。(- -;
さてさて、前回のコラムでは市場から検索さえもされていない可能性のある部屋の条件を試験的に変えてみることをお話いたしました。
家賃設定がエンドユーザーの動きを無視したものになっているとしたら、そもそも問い合わせなどあるはずがないのです。
それなのに、
「今は動きがないから・・・」
と簡単にあきらめてしまうのは、もったいない話、ということでしたね。
とはいえ、
「おいおい、簡単に家賃下げてはいけない、って言ってたじゃないか。」
という声もあるかと思います。
もちろん、想定している価格帯での成約を狙うなら、家賃に手をつけることなく、入居の旬までぐっと耐えるのも一つの方法です。
どちらにしても、何らかの行動をとっていかない限りは現状は変わりません。
当社では、この時期、過去に客付けしてくれた仲介業者にお歳暮を贈ることにしています。単にお歳暮を贈るのではなく、当然募集図面とお手紙をいれておき、物件をアピールします。
「今年も○○の入居募集で大変お世話になりました。来月○○号室が退去予定ですので、ぜひ入居募集お願いします!」
といった形で案内するのですね。
仲介会社営業といっても、何も毎週毎週募集図面を配って歩くことだけが営業ではありません。
お盆や年末の時期を狙ってちょっとした贈り物をすることだって立派な仲介会社営業ですよね。
おそらく、大家さんの方から仲介会社へ贈り物が届くケースというのはかなり珍しいはずです。
少しでも、
「ああ、あの大家さんの○○アパートね。あの大家さん、ちょっと違うね。」
と印象づけられたら、それだけでラッキーです。
お中元・歳暮の他、クリスマスだって、お正月だって、さらにバレンタインデーだってあります。
この冬の時期ってイベント盛りだくさんで、何かと理由をつけて仲介会社営業しやすいシーズンじゃありません?
また、仲介会社だけでなく、長期入居を促すように、既存の入居者さんに何かプレゼントする、というのも良い方法です。
先日、ある大家さんからご報告を受けたのですが、年末配布品として入居者に「パイプユニッシュ」(排水口の掃除用洗剤)を配るとのこと。
おお、なるほど、と思わずうなってしまいました。
なぜなら、年末の大掃除に排水管掃除に使ってね、という意味と、もう一つ、入居者が掃除してくれることで、水詰まりクレームも未然に防げる、という大家さん側のメリットもあるからです。
入居募集に厳しいシーズンだからこそ、これを逆手にとってどんどん自分自身と物件を印象づけていきましょう。
★年末・年始などのイベントを利用して、仲介不動産会社や入居者にどんどん営業しよう。何もしないと現状は変わらない!
今回は物件の印象づけについてお話いたしました。何かの参考にしていただけましたら幸いです。
それでは次回「賃貸管理の現場から」をお楽しみに!