アパート・マンションの満室経営をサポート!
入居募集・管理のご相談はお気軽に…
株式会社アーバン不動産情報センター
TEL. 047-390-2180
営業時間 9:30-18:00 (水曜定休日)
メールでのお問い合せ

賃貸管理の現場から

頭でっかちな入居審査をしていない?

先日日本不動産コミュニティ(J-REC)へ部屋探し
を一緒にしてほしい、という電話がかかってきました。

「地方から娘が就職で上京するのですが、知り合いは
もちろん、不動産屋さんなどどこに頼めばよいのか分か
りません。

J-RECであれば信頼できそうなので部屋探しを手伝って
いただけませんか?」

という内容です。



そこで、急遽私がお部屋を探すことになったのです。

地方から上京して、一日で部屋を決めてしまわないと
いけないということで事前にヒアリングしておいた要望
点をふまえ、物件をいくつかピックアップしておきました。


一日かけて4物件を案内。途中喫茶店での家族会議にまで
付き合いました(^^

そのせいもあってか無事に部屋が決まり、今週はその契約
関係の事務にあたっています。

この入居申込にあたってふと感じたことがあったので、今回
はそれを共有化したいと思います。

高校を卒業しての就職で、毎月のお給料はだいたい17万円
ということでした。実際の手取りはおそらく14、15万円
程度になるのではないでしょうか。

でも、女の子の一人暮らしは心配、ということで、バス乾燥機
やディンプルキー、築浅といった条件の物件だったので、家賃
は6万円と、当初予算を超えてしまいました。


入居審査の一つで、よく、

「家賃は手取り給料の1/3(もしくは1/4)以下になるかどうか?」

といった基準を設ける場合もあると思います。

逆に言えば、ある基準以上の給与水準であれば入居を認めてもOK、
といったような審査基準です。


でも、私はこの基準が一人歩きしてしまうのはとっても恐いことだ
なと今回思ったのです。


もし、「家賃は手取り給料の1/3以下」というのが条件だったと
すると、今回私がご案内した方はこの物件には入居できないことに
なります。

でも、一日つきあってみて、私はこの娘さんが滞納したりするよう
な属性の悪い方ではないように感じました。

また、親御さんがわざわざ地方からでてきて、一緒に部屋探しを
しています。

部屋探しの動機も就職による上京のため、と明確にわかっています。

万が一、家賃支払いに困るようなことがあっても親御さんがしっかり
助けれくれるだろうな、ということも痛いほど分かります。


確かに収入面では心配ですが、それでも、大家さん側としては、
ぜひとも取り込みたい方と直感できました。


でも、もしあなたが収入条件は絶対、と頭でっかちに考えてしまって
いたら仲介会社や管理会社はこのような申込希望者の情報すら報告
してくれないかもしれません。

また、収入が悪ければ、保証会社利用を絶対、としていた場合、初期費用
が余分にかかるということで、それだけで入居を見送られてしまう、とい
うケースもあるかもしれません。
(このケースは大家さんが知らないところで以外に多くあると思います)


反対に、収入条件がいくらよくても直感で、

「ん?何かこの入居者案内していて感じが悪いぞ。入居してから
トラブルを起こすかも・・・」

と感じるときもあります。直接案内していなくても、入居の意思確認
のときに何か違和感を感じることもあります。

これは連帯保証人への保証の意思確認のときでも同じです。

いくら滞納保証審査が通ったとしても、トラブルになることも多い
です。


「おいおい、じゃあ一体どうすればいいんだ?」

といわれそうですが、やはり、一番良いのは、どのような申込であれ、
いったんは受け入れ、申込内容を見た上で、申込者と話してみること、
もっといえば、直接面談してみることですよね。


でも、実際には難しい話だとは思うのです。

時間的にも、入居審査はすぐに行わないといけないものですので。。。


だからこそ、そこに不動産会社が介在する意味があるのだと思います。
(もちろん、依頼する不動産会社が信頼できるというのが前提で
すが。。。)

あなたが自分だったらこうする、こうしてみたい、という気持ち
を依頼する不動産会社に伝えておくのが大切なのですよね。

ご案内させていただいた方は、今週末契約に進められる予定です。

でも、貸主さんからは収入が低く、親御さんも遠方ということで
保証会社の利用は必須、という連絡がきました。

幸い入居希望者さんは素直に納得してくれましたが、もし、初期費用
を払えない、という方だったらこの部屋には決まらなかっただろうと
思います。

もう少し入居者さんの状況を把握した上で入居審査をしてくれても
よいのに、と思ってしまいました。

★頭でっかちな審査で「もったいないこと」or「危険なこと」
をしていない?不動産会社の直感に耳を傾けることも大切!

今回は客付不動産会社として内見案内時に入居審査について
感じたことをお話しいたしました。


何かの参考にしていただけましたら幸いです。

それでは次回「賃貸管理の現場から」をお楽しみに!

定期借家契約についてのご相談、空室相談、管理相談は今すぐこちら
お問い合せ