退去立会い時に情報収集
先日アパートの退去立会いに行ってきました。
いつも思うのですが、入居者から退去連絡を受けたときは、
すぱっと気持ちを切り替えていくのが重要です。
確かに、退去連絡がきたときは、
「ああ、またこれで空室が一つ増える・・・。」
「原状回復工事にどれぐらいお金かかるんだろ・・・。」
「何でこんな時期に引越しされると入居募集しんどい
よ・・・。」
といった退去に関するマイナス面にばかり意識がいってしま
いがちです。
でも、退去されると決まってしまったからには後ろ向きな
ことばかり考えていても仕方ありません。
(もちろん、以前お伝えしたような最後の悪あがきをするこ
とは必要だと思いますよ(^^。)
・正直なところ、退去を決めた理由は何か?
・部屋の使い勝手はどうだったか?
・引越し先はどのような基準、設備で選んだのか?
・入居していてアパート全体で気になったことは
なかったか?
といった情報を当日ヒアリングしていくのが大切です。
先日退去立会い時には、
私:「このアパートで生活してて何か気になったことは
ありませんでした?」
入居者:「一つだけ困っていたことがありました。この
部屋は1Fで、集合ポストが目の前にあるのですが、
この集合ポスト周りにいつもチラシが散らかっているの
です。
あまりにひどいときにはときどき片付けたりもしたの
ですが、気になって注意してたところ、なんと○○号室
の方がポストにたまっていたチラシやDMなんかを
撒き散らしていたのです。
さらに、お隣との塀の隙間にゴミをつっこんでいました
よ。。。」
私:「ええー、それは大変。さっそく対応していきたい
と思います。」
というような話を聞くことができました。
私もアパートにときどき掃除しにいくのですが、どうも
チラシの散らかり具合が尋常でないとは思っていたのです。
その理由がこの退去立会いから分かり、とっても意味の
ある時間だったと後から振り返ることができました。
退去立会時には、お部屋の損害部分を把握し、入居者と
敷金精算で交渉しなければならず、難しい場面でもある
とは思います。
でも、本来、そのような後ろ向きな部分よりも、私たち
がフォーカスしないといけないのは、
「このアパートの住環境をもっと改善するためにできる
ことは何か、欠点をできるだけ教えてもらう。」
ということです。
したがって、退去者には、
「このアパートをもっともっとよくしていきたいので、
このお部屋・アパートの使いずらかった点や欠点をあり
のまま教えてください!」
と伝え、また、よい意見をもらえた場合にはお礼に商品
券の1枚でも進呈するぐらいのスタンスで接するのが
いいと考えています。
もしこれから退去立会いをされる機会があれば、ぜひぜひ
アパートやお部屋の改善点をヒアリングしてみてくださいね!
★退去時に入居者自身にアパートの「ダメ出し」をして
もらおう。それがあなたのアパートの改善点になる可能性大!
今回は退去に立ち会うメリットについてお話いたしました。
何かの参考にしていただけましたら幸いです。
それでは次回「賃貸管理の現場から」をお楽しみに!