ネットカフェ難民受け入れました。。。
先日門戸を思いっきり広げて入居募集してみる、という
お話をさせていただきましたが、1週間で、ちらほらいろ
いろな問い合わせを受けました。
家賃交渉や初期費用の交渉はもちろんのこと、
「生活保護者や外国人OKですか?」
といったような照会です。
もちろん、どの問い合わせにも、
「まず申込ください。基本的に余程おかしいという方でない
限り、受け入れますから。」
とこたえています。
この機会に、
「あの大家さんだったらこのような方でも相談できるかも?」
という雰囲気を作ってしまえればベストです。
でも、中には返答に困った問い合わせもありました。
「生活保護の方なのですが、実は先ほど生活保護決定通知書を
お持ちになられて、その生活保護決定理由というのが・・・。」
内容を聞いて一瞬絶句。(ちょっとここでは書けない内容ですので、
それはまた何か別の機会にでも。。。)
取り急ぎ、
「まずは、その方の人となりを見てみたいので、ご入居の意思
あるようでしたらまずは直接会わせてください。」
と伝えました。
今週末もどんな問い合わせがくるか、今から楽しみです。
でも、本当に空室早く埋まってほしい。。。
それとは別に、先週末、おもしろい問い合わせがあり、1件、
入居契約に至りました。
何がおもしろかったかというと、実は今回入居いただけた方、
俗に言う、「ネットカフェ難民」だったのです。
私は個人的にアパートのHPを作っていたり、また、部屋の
画像をWeb上からも見れるようにして公開しています。
空室がでると、空室情報とそのWebアドレスなどをインター
ネット上の無料掲示版に書きこんで、直接入居者を見つけたり
するのです。
今回たまたま公開していたページから自称ネットカフェ難民のHさん
が私に直接問い合わせしてきてくれたのでした。
個人でゲストハウスを運営している関係で、このような方法を
使っていたのですが、案外この方法、ゲストハウスやルームシェア
としての募集だけではなく、通常の賃貸の場合にも使えます。
ここ3年ぐらいこの方法を使ってますが、トータル9名の方に
実際にご入居いただきました。
ただし、もちろんメインは仲介会社さんからの入居で、あくまで
補完的な位置づけです。
話は戻って、このネットカフェ難民のHさん、この1ヶ月ずっと
ネットカフェで暮らしていたそうです。
なんでも、友人とルームシェアしてたらしいのですが、突然
友人の都合でシェア解約となり、ネットカフェ生活に至った模様
です。
肝心の生活費ですが、ネットカフェで毎日2000円〜3000円
使っていたらしく、どう考えても普通の賃貸に住んだ方が割安。
「不動産屋さんにいくと、初期費用が高くて、さらに、僕みたいに
ネットカフェ難民です、と話すとまるで相手にしてくれないんです。。。」
確かに、仲介手数料や敷金が一時金で払えず、住民票も出せないという
ことになると、どこの不動産会社さんも敬遠するはずです。変な
入居者を客付してくる会社、という悪いレッテルを大家さん側にはら
れたくない、というのも大きいと思います。
そこで、
・6月分はこれからの家賃に上乗せして分割払い
・火災保険料だけは支払う
・前払クリーニング代は7月に入ってから支払う
という条件でその日からご入居いただくことにしたのです。
親御さんが物件所在地から30分ぐらいのところに住んでいて、直接
連帯保証の意思確認もとれ、
「ご迷惑をおかけしますが、息子をよろしくお願いします。」
というような確認もとれたのも入居OKとした理由の一つです。
「実家が近いのだから、ご実家から通勤された方がいいのでは
ないですか?」
とアドバイスしたところ、
「いえ、実は母親とけんかしていて、帰りたくないし、また、
独立して生活したいのです。」
とのこと。
結局無事に契約となり、その日のうちに入居されたのですが、
そのあとHさんから、
「母親から電話があって、一日家に帰って事情説明してくることに
なりました。おかげで仲直りできそうです。ありがとうございます!
本当に感謝してます。」
という電話がありました。
う〜む、空室が決まって、また、家族の絆も復活させて、ネット
カフェ難民生活から助けてあげて、けっこういいことしたかも!?
と思った一日でした。
参考までに、最近ネットカフェ難民がかなりの規模になっていること
から、ここに着目して、ネットカフェ難民を積極的に仲介してうまく
いっている不動産会社があると新聞で読んだことがあります。
ネットカフェからうまく空室に誘導して、社会復帰を援助してあげ
られるようになったら大家としてとてもうれしいことかもしれませ
んね!(^^
★インターネットで物件情報を公開してみよう!ひょんなことから
お部屋が決まることもあるかもしれない。
今回はインターネットを使った入居募集について私の体験談をご紹介
させていただきました。
何かの参考にしていただけましたら幸いです。
それでは次回「賃貸管理の現場から」をお楽しみに!