連帯保証人なりすまし事件!?
5月に購入した物件、先月で満室になったので、ようやく
これで落ち着くかと思っていたのですが、今度はトラブルが
次から次へと起こってきます。
具体的には、
・家賃滞納
・設備故障
・騒音問題
などなど。。。
設備故障は、具体的には、
「エアコンコンセントから火花が飛び散ったぞ、何とかしろ!」
というもの。急遽電気業者さんに対応いただいたのですが、
まだ完全には解決できてません。
ただ、話としては、大家さんであれば知っておいた方が良い内容
ですので、また機会を改めてお話させていただこうと思います。
さて、今回ご紹介するのは、家賃滞納に関するお話。具体的には、
当該物件で、なんと「連帯保証人のなりすまし事件」が起きた
のでした。
問題の入居者さんは、例の「ネットカフェ難民」さん。
(ネットカフェ難民さんとのいきさつについてはバックナンバーを
お読みくださいね。)
初期費用を分割払いにしてあげたり、フリーレントにしてあげ
たりしていろいろと応援してたのですが、あっさりと約束反故。
いきなり滞納になってしまっていたのでした。もちろん連絡は
密にしていたのですが、早めに連帯保証人さんである親御さん
に連絡をとっておいた方がいいと思い、お手紙したことから
事件?の全容が発覚します。
親御さんにお手紙した内容は、
・ご子息の家賃支払いが難しくなってきているように見受けられる
こと。
・具体的な滞納額
・○○のようなスケジュールでの入金をご子息にお願いしていること。
・万が一の場合には、親御さんとして援助してあげてほしいこと。
といいったものです。
親御さんであるお母様とは、入居前に一度お電話でお話をさせて
いただいておりました。
2、3日後、その親御さんから私の携帯までお電話が入ります。
親御さん:「あのー、谷本さんですか?あなたから突然お手紙が
きたんだけど、何のことかさっぱり分からないし、そもそも
連帯保証人になんてなってないんだけど?」
私:「えー、だって入居前にお話したじゃないですか。」
親御さん:「いえ、今お話するのが初めてですけど。」
それから親御さんと話て分かったのですが、どうやら、問題の入居者
さん、自分の彼女さんを使って「なりすまし」を行ったのでした。
確かに、私がお電話したのは、母親と名乗る方の携帯電話。
電話で話してみると、非常に若い声だったので、
私:「お母さん、ものすっごく声が若くありません?」
彼女さん:「えっ、そんなこと言われるとうれしくなるなじゃいですか。」
なんて談笑したのを覚えています。。。う〜む。(T T;)
思い返してみると、その他にもおかしなことがいろいろとあり
ました。
・連絡先が自宅番号ではなく、携帯電話であること
⇒確かに固定電話をひいていない家庭も最近ではあるわな、と
勝手に信じこんでしまっていた。
・保証人が父親ではなく、母親であること
⇒事情によって父親とは別居している、という話を信じてしまった。
・保証人の勤務先が分かる書類が提出なかったこと
⇒入居まで時間がなかったので、勤務先だけ教えてもらって
いたが、在籍確認まではしていなかった。
・保証人の印鑑登録証明書の提出があったので、問題なしと
判断してしまった。
⇒息子という立場を利用して、代理か何かで印鑑証明書を
取得してきたらしい。
もちろん、入居審査では、契約者本人の勤務先在籍確認など
は行ったのですが、保証人の在籍確認までは正直手が回って
いなかったのですね。
反省したのですが、時すでに遅し。(><)
最終的には、先日家賃の入金をいただけ、滞納額も残りあと少し
にはなりました。
また、ネットカフェ難民さんにも、
「これは犯罪ですよ。まずは親御さんに事情を説明し、了承を
得てください。」
ときつく説明し、親御さんと話す機会を作っていただきました。
ネットカフェ難民さんも今回ばかりはかなり反省している模様。
まだまだどうなるか分かりませんが、引き続き見守ってみようと
思います。
しかし、入居審査、厳しくしてもここまでやれば大丈夫、という
のはないですね。。。(^^;
★入居審査は甘くみず、基本に立ち戻って行おう。契約者だけで
はなく、保証人の意思確認や在籍確認も絶対必要。
今回は家賃滞納、特に、入居審査についての私の失敗をお話
いたしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
それではまた、次回「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。