入居者には筒抜け?家賃不均衡
空室の入居募集環境が厳しくなってきているだけではなく、
最近感じるのは、既存入居者の更新や再契約も今まで通り
にはいかないな、ということです。
これまでも更新料等に関するトラブル事例などをご紹介し
てきましたが、最近多いのは、
家賃に関する既存入居者からの交渉
です。
どのようなことかというと、
「インターネットで見たら、隣の部屋が自分の部屋よりも5000円
も安く入居募集されていた」
「家賃がそれだけ安くなってるんだったら、うちの部屋も安くしてよ」
「来月更新だけど、他の物件に引っ越そうかどうか考えています。
家賃もう少しなんとかなりませんか。」
といった交渉を入居者からされることが多くなってきたのですね。
今年8月より、googleマップで不動産情報が見れるようになった
ことからも分かるように、お部屋の家賃相場などは入居者は簡単
に把握できるようになりました。
また、ある携帯では、今住んでいる建物の空室がポータルサイト
に掲載されていれば、瞬時で募集条件が表示されるサービスまで
あります。
もし隣の部屋が半年近くも空いていれば、
「隣の部屋がどんな家賃で募集されているんだろう。ちょっと
調べてみるかな。」
とインターネットや携帯で検索してみる、というのが本当に気軽に
できるようになっているのです。
不動産業というのは、多くの人が知らない不動産情報をいち早く
入手して、その情報を販売してフィーを得てきたのですが、この
ような不動産情報が一般入居者も手軽に利用できるようになって
しまいました。
話が長くなってきてしまいましたが、要は、
入居者に知られたくないこと、だまっていたいことなどは、
これからは、今までのように隠すことは難しい
ということです。
冒頭の例でいうと、既存入居者の家賃と空室募集の家賃設定
に明らかなズレがあると、トラブルになるケースがこれからは
多発してきてしまう、ということです。
もちろん、大家さんの気持ちは、私も一大家としてよーく分かり
ます。
「おいおい、そんなこと言うなよ。あなたは、入居するとき、
賃貸借契約で、○○円の家賃を支払うって約束したじゃないか。
確かに今空室募集している部屋は○○円安くなってるけど、
一度契約したのだから、これとそれとは話が違うよー。」
と入居者からの要望をはねつけたいところです。
でも、残念ながら、入居者さんの気持ちは、
・他の部屋よりうちだけが高いのはおかしい。
・同じ建物内だったら、同じ家賃なのが当たり前。
・インターネットを調べてみると、どうやら借主側にも
適正家賃に修正するように請求する権利があるようだ。
というものです。
もちろん、
「契約通りの家賃を要求する。」
「内容に納得いただけないようなら出てもらう。」
というような強気の姿勢をとる、というのも一つの方法です。
これは大家さん各々のスタンスによるのだと思います。
今私たちにできることは、このような入居者からの交渉がきた
ときに、どのように対応できるか、その対応法を準備しておく
ことだと思います。
また、委託管理されているならば、管理会社にそのような交渉
がきたときのおおまかなスタンスをあらかじめ話しておいて
あげることだと思います。
家賃減額交渉がきたときに、受け入れてあげる代わりに
普通借家契約を定期借家契約に切り替えるような交渉を
する、というのも一つの方法です。
また、家賃減額交渉される前に、
「○○さんはもう○年も住んでくれているので、次の
更新時に2000円値下げしますので、これからも長ーく
住んでくださいね!」
と提案してしまう、というのもよい方法だと思います。
★部屋同士に家賃不均衡があると、減額交渉がくる可能性
は否めない。事前に対応法を練っておこう!
今回は既存入居者からの家賃減額交渉事例についてお話いたし
ました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。