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心の距離が縮まる瞬間

「そんなお金、申し訳なくて受け取れないっスよ。
日頃世話になってる谷本さんがもらうべきですよ。」

と言われたて、感動して思わず涙がでてしまいました。


事の発端は日本政策金融公庫へのリフォームローン打診。

公庫では東日本大震災復興特別貸付というものを実施
していて、これを利用できないかと考えていました。


事実、アパートの窓周りがいびつに変形してしまっている
部屋があり、入居者さんには不便をかけていました。


この特別貸付では、金利が非常に低金利に抑えられると
いうメリットがあるのですが、提出書類の一つに、

・被災証明等

というものがあります。

今回、市役所に申請したところ、無事にり災証明書を取得
することができました。


このとき、市役所から連絡があり、

「実は、大家さんには何の得にもならないのですが、
り災証明がおりた共同住宅に住む入居者さんには
災害義援金が支給されます。」

とのこと。


何でも、手続きは簡単で申請書を市役所まで提出するだけ、
とのことでした。


ただ、このアパートのある市では2月末が締切で、り災
証明がおりたのがその前日。

そこで、急遽申請書をコピーして各入居者さんへ配布し、
一件一件電話してお知らせして回ったのです。


それを、各入居者に伝えたところ、

「そんなことしたって大家さんには何の利益にもならな
いのに、わざわざありがとうございます。」

とみなさんおっしゃってくれました。


冒頭にあげた入居者さんなどは、

「俺はそんなお金いらないから大家さんが代わりに
もらってくれればいいのに。」

みたいなことも言われ、思わずウルウルきてしまった、
というわけです。(><)


こんなありがたい言葉をいただけるのも大家冥利に
尽きる、という感じでしょうか。


でも、やはり、入居者さんが入居してくれて、はじ
めて大家業が成り立つので、入居者さんのメリット
を考えて行動することに間違いはないのだと思います。


もちろん、完全なボランティアとしてやっている
つもりではなく、短期的な利益というよりも、長期
入居そのものだったり、もしくは、再契約(更新)
してくれることを狙ってのことでもあります。


今回、ひさびさに入居者さん全員の声が聞ける機会
にもなったのでそのような意味でもいい一日でした。


入居者さんと近い関係になるのも、時には問題かも
しれませんが、なかなかいいもんだと思います。(^^

★入居者さんにとってメリットのある情報があれば、
教えてあげる。関係作りのきっかけになる可能性大。


今回は入居者さんとの関係作りについてご紹介させて
いただきました。


何かの参考にしていただければ幸いです。


それではまた次回、「賃貸管理の現場から」をお楽しみに〜。

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